2026.05.28
目のお悩み
「目が見えにくい」・「ゆがみやぼやけを感じる」ことはありませんか?
加齢黄斑変性は網膜の中心にある黄斑に出血やむくみが現れ、視力低下につながる疾患です。本記事では、加齢黄斑変性の初期症状と進行するとどうなるか、予防法を解説します。
気になる症状があり、加齢黄斑変性ではないかと疑っている方はアムスラーチャートで自分の見え方をチェックし、早めに眼科を受診しましょう。
Contents
加齢黄斑変性の症状が現れていないか、以下の図でチェックしましょう。アムスラーチャートとよばれ、ゆがみや視野の欠けを確認できます。

チェック方法
片方の目に症状が現れていても、両眼で見ていると気がつきにくいケースがあります。定期的にセルフチェックを行ってください。


「線が波打ったり曲がったり、ゆがんでみえる」・「中心がぼやけて見える」・「部分的に欠けて見える」といった見え方をする場合は、加齢黄斑変性の症状が現れている可能性があります。
加齢黄斑変性は早期発見が視力の温存につながります。セルフチェックのみで判断せず、見え方が気になる方は眼科を受診しましょう。
加齢黄斑変性は、加齢によって黄斑の機能が低下し、目の見え方に支障が出る疾患です。黄斑は目の網膜の中心部、視細胞が密集している場所を指し、物を見るために重要な部分です。
以下、加齢黄斑変性について解説します。
ぜひご参考にしてください。
加齢黄斑変性は、新生血管型と非新生血管型に分けられます。
新生血管型は滲出型ともよばれます。網膜の裏側にもろくて破れやすい異常な血管、新生血管が作られ、出血や網膜剥離によって黄斑が損傷します。
非新生血管型は萎縮型とよばれ、黄斑の組織が徐々に萎縮していきます。
新生血管型は進行が比較的早く、急に視力低下を引き起こすケースがあります。
加齢黄斑変性は初期だと「なんとなく文字が見えづらい」・「視野の真ん中がゆがむ気がする」といった違和感を覚えます。
スマートフォンの画面やタイルの目地、カレンダーの枠などの直線が曲がったように見えたり、ピントを合わせようと見つめている箇所が霧がかかったようにかすんだりします。
片方の目だけに症状が現れている場合は、もう片方の目がカバーして、脳が視覚情報を補うことで異変に気が付きにくいケースもあります。
新生血管型の加齢黄斑変性が進行すると、黄斑部での出血やむくみが繰り返され、視力低下につながります。
中心部が全く見えない状態になり、文字を読んだり人の顔を識別したりすることがしにくくなります。ピントを合わせる土台が損傷しているため、メガネやコンタクトレンズでの矯正も難しい状態です。
また、黄斑は色を識別する細胞が集中しているため、色のコントラストが判別できなくなったり、全体的に薄暗くくすんで見えたりするようになります。
加齢黄斑変性の診断には、視力検査やアムスラーチャート(格子状の表)、眼底検査、光干渉断層計(OCT)を用いた検査を行います。
加齢黄斑変性の治療は、抗VEGF療法(硝子体注射)とよばれる薬物療法、レーザーによる光凝固、光線力学療法が挙げられます。
これらは新生血管型に行われる治療で、薬剤やレーザーにより新生血管を沈静化させます。
非新生血管型の加齢黄斑変性は、確立した治療法がなく、経過観察が基本となります。
加齢黄斑変性の発症には、加齢のほか生活習慣も影響を及ぼします。加齢黄斑変性の予防や、進行を遅らせる方法を紹介します。
日頃の対策で加齢黄斑変性のリスクを下げましょう。
喫煙は加齢黄斑変性を発症・悪化させる要因です。喫煙による酸化ストレスで黄斑の細胞がダメージを受け、老廃物が排出されずに蓄積します。
煙草を辞められない原因は意思の弱さではなく、ニコチンの依存性です。禁煙外来でカウンセリングを受け、ニコチンパッチや内服薬などの禁煙補助薬を利用する方法もあります。
禁煙は目だけでなく、全身の血管の健康を守る第一歩です。
強い紫外線は網膜に酸化ストレスを与え、黄斑の老化を促進させます。外出時はUVカット機能付きのサングラスや帽子、日傘を活用しましょう。
食事を整え、糖尿病や高血圧などの生活習慣病を予防することが、目の疾患予防につながります。
野菜・果物・魚を中心にバランスよく食べることが大切です。次のような抗酸化作用の高い栄養素を摂りましょう。
ルテイン・ゼアキサンチン: ほうれん草やブロッコリーなどの緑黄色野菜に多く含まれ、黄斑の色素を補います。
ビタミンC・ビタミンE・亜鉛: 酸化ストレスから目を守ります。
オメガ3脂肪酸(DHA・EPA):サバやイワシなどの青魚に豊富に含まれ、網膜の健康を維持します。
50歳以上の方や強度の近視の方、長時間画面を見ている方は注意してください。加齢黄斑変性は放置すると視力の低下につながります。
早期発見・治療により視力を維持したり、進行を食い止めたりすることが大切です。
普段の生活や片目ずつのセルフチェックで、症状が気になった方は早めに受診しましょう。また、40歳以上の方は症状がなくとも定期的な眼底検査をおすすめします。
青梅市近辺にお住まいの方はぜひ当院へご相談ください。