2026.04.29
目のお悩み
健康診断の眼底検査で引っかかった方は、眼科での二次検査を受けましょう。自覚症状がなくても、糖尿病網膜症などの疾患が進行している可能性があります。目の状態を確認し、早めに治療を受けることが大切です。
この記事では、眼底検査でわかる疾患や危険性、糖尿病網膜症について解説します。眼底検査で再検査となった方はぜひご確認ください。
Contents
労働安全衛生法による一般定期健康診断では、目に関する項目は視力検査のみです。40歳から74歳が対象となる特定健診では、血圧・血糖・脂質などの定められた基準を超えた方に、眼底検査が行われます。
オプションで眼底検査や眼圧検査を受けることで、白内障や緑内障などの目の病気、動脈硬化や高血圧など全身の状態を調べられます。
検査結果に「要再検査」「要精密検査」とある場合は眼科を受診しましょう。視力検査や眼底検査で引っかかった場合は、次の原因が考えられます。
以下、それぞれの場合に考えられる疾患を解説します。
眼科では、視力低下が近視や乱視の進行によるものか、目の奥に異常があるのが原因かを調べます。
視力低下が起こる目の疾患として、白内障や加齢黄斑変性・糖尿病網膜症・網膜剥離・緑内障などが挙げられます。
視神経の異常がみられる場合、視神経乳頭陥凹拡大や緑内障の疑いがあります。
緑内障は眼圧が高まることで視神経がダメージを受け、視野が欠けていく疾患です。
日本人には眼圧が高くなくても起こる正常眼圧緑内障が多く、眼圧検査だけでは発見されないケースがあります。眼圧検査に加えて眼底検査を受けることが大切です。
眼科での精密検査で問題がない場合でも、定期的に検査を受けましょう。
網膜に異常がみられる場合は、糖尿病網膜症や網膜剥離が考えられます。
糖尿病性網膜症は糖尿病の三大合併症の一つです。血糖が過剰になると血管の損傷が起こり、神経や目、腎臓の障害につながります。
自覚症状が起こりにくいため、早めの受診が求められます。
眼科では必要に応じて、次の検査を行います。
眼圧検査は、目の表面に空気を吹き付けて眼球内の圧力を測定します。眼底検査は目の奥を眼底カメラで撮影し、血管や網膜、視神経の状態を調べます。
視野検査はまっすぐ一点を見つめた状態で、上下左右前方の見える範囲を調べる検査です。左右の目をそれぞれ調べることで、視野に異常があるかどうかがわかります。
二次検査を受けた方がよい理由は以下の通りです。
また、精密検査を受けることで目の疾患だけでなく、さまざまな病気の発見につながります。
健康診断で引っかかった方は放置せずに二次検査を受けましょう。
糖尿病網膜症は糖尿病の合併症の一つで、放置すると失明につながる疾患です。
高血糖により網膜の血管が損傷し、出血やむくみが起こります。進行すると網膜に十分に酸素が行き渡らなくなり、元の血管から枝分かれするように新生血管が作られます。
新生血管はもろく、破れやすいため、目の中で作られると子体出血や網膜剥離を引き起こします。
初期では糖尿病の治療と同じく、生活習慣の見直しや服薬による血糖コントロールが大切です。中期では新生血管の発生を防ぐためのレーザー治療、末期で硝子体出血や網膜剥離が起こった場合は外科治療を行います。
糖尿病は糖分をエネルギーに変えるインスリンの量や働きが不十分で、血糖が過剰になった状態を指します。進行すると神経障害・網膜症・腎症の三大合併症につながり、日常生活に支障をきたす疾患です。
治療の基本は食事療法・運動療法・薬物療法です。食事の内容や食べ方、運動習慣を見直して体重をコントロールし、インスリンの効果を高めます。
目の疾患を予防するために、視力検査や眼底検査を受けましょう。40代以降は緑内障や白内障の発症リスクが高まるため、定期的な検査による早期発見・進行予防が大切です。
特に緑内障は予防法や治療法が確立されていません。早期発見・眼圧コントロールで視力や視野の維持につなげます。
また、生活習慣と眼科疾患の関係性もみられます。糖尿病や糖尿病網膜症を予防するために食事内容や運動習慣を振り返りましょう。眼精疲労を予防するためにパソコンやスマートフォンの使用時間、睡眠時間を見直すことも大切です。
健診結果を確認して「要再検査」「要精密検査」の項目がある場合は、専門の病院で二次検査を受けましょう。視力検査や眼底検査で引っかかった場合は眼科を受診してください。
また、次のような症状がある場合も注意が必要です。
順心眼科では水素吸入やプラセンタ注射などの統合医療も行っております。眼精疲労やドライアイ、アンチエイジングが気になる方はぜひご相談ください。