2025.07.30
目のお悩み統合医療
水素を用いた治療は、さまざまな方面で活用されています。
眼科では、緑内障予防の一環として水素吸入療法が用いられています。体内の酸化ストレスを改善して、かすみ目など諸症状の予防にも使われる療法です。
水素吸入療法について知り、取り入れることで緑内障の症状の緩和が期待できます。
今回の記事では、緑内障の症状や水素吸入で見込まれる効果、ほかの緑内障予防について解説します。緑内障への不安がある方は、ぜひ最後までお読みください。
Contents
緑内障は、眼の底にある視神経が障害を受けて視野が狭くなる病気です。緑内障の症状には、主に眼の痛みや充血、かすみ目などがありますが、初期には全く症状に気付かない事が多いです。高度に眼圧が上昇している場合、吐き気や嘔吐の症状も現れます。
症状の現れ方は、年代や生活習慣などによっても変わるのも特徴です。眼圧は正常でも、視野が狭くなったり見えない部分が出たりします。
特にパソコンの仕事や細かい作業で、普段から眼を酷使している方のなかには、視界がぼやけたり暗くなったりなど違和感を覚える方もいます。
緑内障治療には、多くの場合眼圧コントロールが用いられます。目の中にある液体の量を調整するために、点眼薬が処方されます。最初は1種類の点眼薬を使用し、必要に応じて種類の変更や追加を行うのが主な流れです。
レーザー手術で眼圧を下げる方法のほか、近年は水素吸入療法を導入している医院もあります。医師に相談しながら、自分の症状に合った治療法を選ぶことが大切です。
緑内障における水素吸入療法には、主に水素カニューラを使用します。水素カニューラは、鼻から酸素とともに水素ガスを吸うためのチューブです。カニューラの使用により、炎症をあらかじめ予防する効果が見込めます。
水素吸入によって、緑内障の原因の一つである酸化ストレスの軽減が期待できます。抗酸化物質によって、病気の進行を遅らせる働きがあるのも特徴の一つです。
眼科の分野以外でも、アトピーや肩こりの改善、生活習慣病予防、アンチエイジングなどに水素吸入が用いられています。あらゆる病気に対して、水素吸入の効果効能は期待されています。
緑内障予防のための水素吸入療法では、主に酸化ストレスの改善が見込めます。緑内障の原因となりやすい網膜の酸化を抑えて、眼の状態を改善するのが特徴です。ヒドロキシラジカルとよばれる、悪玉の活性酸素を集中的に除去します。
この章では、水素吸入の酸化ストレス改善について詳しく解説します。
活性酸素とは、一部の酸素と結びついて発生する反応性が高い化合物です。水素吸入により、悪玉の活性酸素と水素が結合して、体内の酸化を予防します。善玉の活性酸素は体内に残るため、免疫力の低下を予防する効果も期待できます。
それぞれの眼の症状に合わせて、吸入の投与頻度や回数を決めます。酸化ストレスのコントロールによって、従来の治療法をサポートできる可能性がある点もメリットです。
緑内障や眼の不調、その他眼の諸症状の改善効果が見込める療法です。ただし、水素吸入の効果効能の現れ方には個人差があるので、あらかじめ理解が必要です。
水素吸入のほかにも、緑内障の予防に適した方法があります。予防する方法は、主に次の3通りです。
日頃から、自分の眼の状態に注意するのが大切です。この章では、それぞれの予防方法について解説します。
最寄りの眼科医院に行って、眼の定期検診を受けるのも緑内障予防の一環です。20〜30代の方でも、遺伝や生活習慣、強度近視などの要因によって、緑内障の前兆となる症状が見つかる可能性があります。
また、定期検診での早期発見により、緑内障治療がある程度進めやすくなる場合もあります。眼に不安を抱えている方は、眼の状態を守るためにも定期検診を受けて、大きな異常がないか確認しましょう。
緑内障の原因となる眼圧の上昇には、自律神経も深く関わっています。日々の睡眠不足やストレスなどで、血流が悪くなり眼圧に影響を及ぼす可能性があります。
喫煙の習慣も、血流の悪化を進めて悪い活性酸素を発生させるため、緑内障の原因となりかねません。早い段階で禁煙をして、眼の健康を守る努力が必要です。
また、十分に栄養を摂取できていないと、神経細胞の機能が低下します。バランスのとれた食事を心がけることが大切です。
うつ伏せの姿勢でスマートフォンを長時間使ったり、机に突っ伏して仮眠を取ったりする習慣があると、眼圧に影響を及ぼす場合があります。ネクタイや首を圧迫する服装も、頭部の血流を低下させるため眼圧の上昇につながります。
日常生活での自分の姿勢を見直したり、できるだけ首をゆるめた服装にしたりするなど、緑内障予防には工夫が必要です。長時間の読書やスマートフォン、パソコン作業の際は、定期的に目を休めて疲労軽減につなげましょう。
緑内障を発症するタイミングには個人差があります。ストレスや喫煙などの生活習慣によって、若い方でも発症する可能性があります。定期的に検診を受けることで、眼の健康を守りましょう。
青梅順心眼科クリニックでは、水素吸入療法を取り扱っております。水素吸入を初めて受ける方のなかには、治療法がご自身の体質に合っているか心配な方もいらっしゃるかと思います。緑内障や水素吸入に関して疑問や不安がある方は、ぜひ一度当院へご相談ください。
【Q&A】
Q1.眼科の定期検診は40代以上でないと受けられないのですか?
A1.年代は関係なく、緑内障や視力に対して不安があれば定期検診を受けられます。最寄りの眼科まで問い合わせてください。
Q2.水素吸入はどのぐらい継続すれば緑内障を改善できますか?
A2.緑内障の症状の進行具合によって異なるため、医師への確認が必要です。