2026.01.29
目のお悩み
加齢によって起こり、老化現象の一つともいえる白内障は、初期だと自覚症状が出にくいのが特徴です。進行すると視力の低下を招くため、外科手術が必要となります。
この記事では、白内障の原因や症状、治療法を解説します。40〜50代の方や、目の健康が気になる方はぜひご参考にしてください。
Contents
白内障は、壮年期から老年期の方に高頻度にみられる目の疾患です。視界が白く濁ったりものがかすんで見えたりといった症状があります。
進行すると外科手術が必要です。治療により視力が回復するケースもあります。
以下、白内障の目の状態と、考えられる原因について解説します。
白内障は目の中にある水晶体、カメラでいうレンズ部分が白く濁った状態です。
水晶体は、外からの光を集めてピントを合わせる働きをもちます。通常は透明な組織である水晶体が濁ると、集めた光がうまく眼底に届かなくなります。
白内障の診断は、水晶体の濁りを調べる細隙灯顕微鏡検査のほか、視力検査や光の屈折検査、角膜形状解析検査によって診断されます。
白内障は、水晶体の細胞内にあるたんぱく質が酸化ストレスで変質して起こります。原因は加齢によるものがほとんどです。
早い方では40代で起こり、80歳を超えるとほとんどの方が白内障を発症します。
加齢のほか、以下のように外傷や目の疾患、薬物中毒、アトピー性皮膚炎、糖尿病などの全身疾患、先天性によるものが挙げられます。
ステロイド薬を長期間服用している方や糖尿病のコントロールが悪い方の白内障は、進行が早いといわれています。若くても起こる病気であるため、当てはまる方は注意する必要があります。
白内障では、次のような症状が現れます。
白内障は水晶体の濁りの状態によって、皮質白内障・後嚢下白内障・核白内障の3つに分けられ、現れる症状も異なります。
水晶体の外側から濁る皮質白内障は、曇りガラスを通しているような見え方が特徴です。
水晶体の後ろ側から濁る後嚢下白内障では、太陽の光や対向車のヘッドライトが異常にまぶしく感じるようになります。
水晶体の中心部から濁る核白内障では、水晶体の屈折率が変わることでメガネが合わなくなったり、一時的に老眼が治ったように感じたりします。
白内障は緩やかに進行するため、初期症状に気づきにくい病気です。進行すると視力低下につながるため、早期発見・早期治療が求められます。
白内障の治療法として、点眼治療や内服薬が挙げられます。
これらは進行を遅らせるのが目的で、目の状態が元に戻るわけではありません。視力低下で生活に支障をきたすようになると、外科手術が必要です。
白内障手術の主流である超音波水晶体乳化吸引術は、濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の眼内レンズを挿入します。点眼麻酔により痛みはほとんどなく、短時間で終わることから、患者さまの負担が少ない手術です。
水晶体の屈折力を補正するための眼内レンズは、単焦点眼内レンズと多焦点眼内レンズがあります。
単焦点眼内レンズは、遠距離・中距離・近距離のいずれかにピントを合わせるため、ピントが合わない距離は眼鏡や老眼鏡が必要です。
できるだけ裸眼で生活したい方には、遠距離・中距離にピントを合わせられる多焦点レンズがおすすめです。ただし暗い場所で見えづらかったり、光がにじんだりといった症状(ハロー・グレア)が起こる場合があります。
手術の際は医師と相談して、仕事や趣味など生活に合ったレンズを選ぶことが大切です。
酸化ストレスや加齢が原因となる白内障は、老化現象の一つともいえます。喫煙や睡眠不足、脱水状態や紫外線は酸化ストレスを蓄積する原因になります。
水晶体の酸化予防に、紫外線対策が大切です。目から入る紫外線の量を少なくするために、出かける際は帽子やサングラスを身につけましょう。
ビタミンCやカロテノイド、ポリフェノールなど抗酸化物質が含まれる食べ物を摂るのも大切です。緑黄色野菜や果物、ナッツ類、魚介類を食事に取り入れましょう。
食事や運動、睡眠といった普段の生活を見直して、アンチエイジングにつなげましょう。
白内障の治療に関して、検査や点眼薬、単焦点眼内レンズを用いた白内障手術は、健康保険が適用されます。
多焦点眼内レンズを使用する手術は選定療養となります。保険適用部分と自費部分に分けられ、手術の技術料は健康保険が適用されますが、レンズ代は自由診療になります。
眼内レンズの種類や手術内容で費用が異なるため、治療を受ける際は医療機関に確認しましょう。
この記事では、白内障の原因や症状、治療や予防法について解説しました。
白内障は初期での自覚症状が出にくいため、早期発見には定期的に眼科を受診することが大切です。
初期段階で診断されると、薬剤のみで進行を抑えたり手術の時期を選んだりすることが可能です。
白内障に関する薬剤は医師の処方が必要になります。治療中は眼科医の指示を守りましょう。
青梅市にお住まいの方、視力や見え方でお悩みの方はぜひ当院に一度ご相談ください。