2025.12.03
アンチエイジング
プラセンタは胎盤由来の成分です。プラセンタ注射で美肌効果や更年期障害の改善、疲労回復が期待できます。
この記事では、プラセンタ注射の施術効果とおすすめしたい方に加え、知っておくべき副作用や注意点を解説します。プラセンタ注射で肌や体の調子を整えたい方はぜひご参考にしてください。
Contents
プラセンタは胎盤のことです。胎盤は妊娠期に形成される臓器で、胎児の生命を守る大切な役割があります。
また、プラセンタは胎盤から抽出した成分や、それらを使用した製剤・商品を指します。プラセンタはアミノ酸やビタミン、ミネラル・酵素が豊富で、古くから滋養強壮薬や若返りの薬として利用されてきました。日本でも医薬品やサプリメント、化粧品などに使用されています。
プラセンタ注射で認められているのはヒト由来のプラセンタです。筋肉注射または皮下注射で体内に取り込みます。
厚生労働省から認可された医療用医薬品として「ラエンネック」と「メルスモン」があります。肝硬変や更年期障害の治療薬として承認されており、医療機関でのみ注射を受けることができます。
当院ではラエンネックを使用しており、自由診療で施術を受けることが可能です。
プラセンタ注射は次のような方におすすめです。
おすすめする理由として、プラセンタ注射で期待できる効果を解説します。
プラセンタ注射によって肌荒れ改善・アンチエイジング効果が期待できます。理由として、プラセンタの成長因子が細胞を活性化させ、肌の再生力を高めることが挙げられます。
また、角質の水分を保持し、肌の保湿力を高めるのに効果的です。メラニン色素を作るチロシナーゼを阻害するため、シミの予防効果も期待できます。
抗酸化作用が肌のくすみ改善・老化防止に働くため、肌悩みを抱える方におすすめしたい施術です。
プラセンタ注射は、更年期障害の次のような症状を緩和させる効果が期待できます。
更年期の身体的・精神的な症状がある方、婦人科系疾患、月経前症候群(PMS)にお悩みの方はぜひご検討ください。
プラセンタは肝硬変の治療薬として使われており、肝機能に関する効果も期待できます。
プラセンタに含まれるアミノ酸やビタミンB群などの成分が、ウイルスやアルコールで繊維化した肝組織を修復します。細胞1個1個の組織呼吸や新陳代謝を高めて、細胞機能を活性化します。
飲酒量が多い方や二日酔いの症状に悩まされている方はぜひご検討ください。
肝臓はアルコールや薬物の分解・エネルギー生成・栄養素の貯蔵と生きるために大切な働きを担っています。そのため、肝機能を高めることは全身の健康維持に効果的です。
自律神経失調症に効くと断定できる段階までは達していませんが、プラセンタ注射が自律神経のバランス改善につながったとの報告があります。
これらの効果により、慢性的な疲労を解消して身体の調子を整えます。
プラセンタによる重篤な副作用は報告されていません。
また、昭和49年の発売開始以来、ラエンネック投与によるウイルス肝炎やエイズ、クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)などの感染症の報告はありません。
以下、プラセンタ注射を受ける前に知っておくべき2点を解説します。
施術を検討している方はぜひ確認してください。
プラセンタ注射による副作用として、注射部位の痛みや発赤・発疹、施術後の悪寒や発熱、頭痛が現れることがあります。
ごく稀にアレルギー反応や過敏症、肝機能障害、ショック反応が現れるおそれがあります。
施術に関して不安に思われた場合や、施術後に症状が現れた場合は、必ず医師に相談してください。
プラセンタは自然治癒力を高める働きが期待できますが、単一の有効成分は分かっていません。
また、プラセンタ注射を受けると、日本赤十字社の規定により献血ができなくなる点に注意が必要です。
理由として、クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)に関するリスクが0%ではないことが挙げられますが、現時点ではプラセンタ注射によって感染症が発症した例は国内・海外ともに報告されていません。
また、美容ドリンクやサプリメントでのプラセンタ摂取は献血に影響しません。
医師による説明を十分に受け、不明点を解消したうえで施術を検討しましょう。
プラセンタ注射はアンチエイジングや肝機能強化に効果が期待できます。
最初の1〜2ヶ月は週に1〜2回、それ以降は月1〜2回程度を目安に施術を受けましょう。定期的に受けることで、施術効果を継続しやすくなります。
施術が気になる方や不明な点がある方はぜひご相談ください。
当院では、プラセンタ注射のほかにも白玉点滴やビタミン・ミネラル点滴、水素吸入などの統合医療を行っています。