2026.03.31
目のお悩み
パソコンやスマートフォンの長時間使用で眼精疲労に悩む方も多い現代。日頃から目の健康に気を配っていますか?
緑内障は自覚症状が出にくい疾患です。40歳を迎えたら定期検診を受けて早期発見・早期治療につなげましょう。
この記事では、緑内障の診断に必要な眼底検査や眼圧検査、緑内障につながるリスク因子について解説します。40代以上の方や緑内障の不安がある方はぜひ参考にしてください。
Contents
目の不調に対して命に関わらないイメージを持っており、眼科受診を後回しにしてはいませんか。加齢により目の病気のリスクは増え、緑内障は40歳以上の20人に1人が発症するといわれます。
緑内障は目と脳をつなぐ視神経がダメージを受け、視野が欠けていく疾患です。眼球内を満たす房水がうまく排出されないことで眼圧が高くなり、視神経が圧迫されます。
両目で症状を補い合うため、初期〜中期の緑内障ではほとんど自覚がありません。視野の欠けた部分を元に戻すのは難しいため、病気の早期発見が求められます。
緑内障を早期発見するには、視野を評価する眼底検査が有効です。40歳以上の方や緑内障の家族がいる方は、定期的に検査を受けて目の状態を把握しましょう。
労働安全衛生法に基づいて行われる一般定期健康診断では、目に関する項目は視力検査のみです。
40歳から74歳までが対象となる特定健診では、「詳細な健診」項目として眼底検査が設定されています。前年の健診結果で血圧・脂質・血糖・肥満について定められた基準を超えており、医師が必要と判断された際に検査が行われます。
検査項目に眼底検査が入っていない場合は、オプションを追加する、人間ドックを受けるなどで目の健康を守りましょう。
緑内障を診断するには、視野検査・眼圧検査・眼底検査を行います。視神経が減った部分にほぼ一致して、視野の異常が見られる場合に緑内障と診断されます。
緑内障の種類を判断するために、視力検査や画像検査、房水の流れを調べる隅角検査、目の外側と内側を観察する細隙灯顕微鏡検査などを行います。
問診では次のような項目を確認します。
過去の検査結果や病歴を記録したもの、お薬手帳があれば持参しましょう。
眼底検査は、瞳から光を通して目の奥を眼底カメラで撮影し、眼底の血管や視神経、網膜の状態を調べます。
眼底の網膜血管は、体内で唯一、直接観察できる血管です。緑内障だけでなく、以下のような全身の病気を早期発見できます。
緑内障や糖尿病の合併症である糖尿病網膜症は失明につながる病気です。眼底の動脈を観察することで、高血圧による変性や動脈硬化の程度を調べることができます。
眼圧検査は、目の表面に空気を吹き付けて眼球内の圧力を測定する検査です。眼圧は目の内側から外側にかかる圧力を指します。
眼球の中は房水とよばれる液体が循環しており、圧力が一定に保たれています。排出路が詰まるなどで房水が眼球内に溜まると、眼圧が上がって視神経の圧迫や損傷が起こります。
眼圧が低い場合は網膜剥離、眼圧が高い場合は緑内障や高眼圧症の可能性が考えられます。
日本人は眼圧が高くない緑内障、正常眼圧緑内障が多く、緑内障患者の7割ともいわれます。よって眼圧検査だけでは緑内障が見つからない可能性があります。
眼圧は正常でも、視神経が眼圧に耐えられないほど弱い場合に、神経が潰れて視野が欠けていきます。
早期発見には眼底検査で視神経の状態を観察することが大切です。また、OCT検査(光干渉断層計検査)で網膜の神経線維の厚みを測ります。
以下の項目が、緑内障のリスク因子と考えられています。
生活習慣も目の健康に影響します。スマホの長時間使用や近視によって眼球が引き延ばされ変形し、視神経の膜が脆くなります。
視神経の障害が起こる原因がはっきりとしていないため、緑内障の明確な予防法はありません。
定期検診で早期発見・早期治療につなげることが大切です。目の疲れを放置せず、心身にストレスを溜めないようにしましょう。
緑内障リスクでもある糖尿病や高血圧を予防するために、普段の生活習慣、食事や運動、休養状況を見直すことが大切です。
緑内障の主な治療は、点眼による眼圧コントロールです。進行状態によってはレーザー治療や手術を行うことがあります。
当院では、眼精疲労の解消や緑内障予防として、にんにくビタミン注射やキセノン、水素吸入などを行っております。自由診療も選択肢に入れてご相談ください。
緑内障は自覚症状が出にくく、失明につながる病気です。直接的な予防法や治療法がないため、定期的な健診による早期発見・早期治療が求められます。
40代になったら健康診断に眼底検査を追加して、目の健康維持を心がけましょう。